今年 4 月から Claude を使っています。
主な用途はふたつあります。ひとつは、音楽ブログの専門記事を書くための英語論文の要約・整理。もうひとつは、アプリ開発に向けたオープンデータの分析です。
論文要約については、たとえば音楽知覚に関する神経科学系の論文など、英語で書かれた一次資料をClaudeに読み込ませ、日本語で構造的に整理してもらっています。単純な翻訳ではなく、「この論文の主張・方法論・限界点を整理して」という形で使うと、記事執筆の下地として非常に使いやすい形で出力されます。
オープンデータ分析については、e-Statや各省庁が公開しているCSV・JSONデータをClaudeに渡し、傾向の読み取りや仮説の言語化をやってもらっています。Pythonでスクリプトを書いてもらいながら分析を進めることもあり、コード生成とデータ解釈を同時にやってもらえるのが助かっています。アプリの設計段階で「このデータからどういう機能が作れそうか」を一緒に考えてもらう、という使い方が今のところ多いです。
いずれにしても、使用頻度はかなり高く、完全に日常のワークフローに組み込まれています。
カレンダー連携を試してみた
今日、ふと思いつきました。iOSのClaudeアプリから、カレンダーを直接操作できるのかどうか。
試しにプロンプトで「12時から移動の予定を入れて」と入力したところ、アクセス許可の確認ダイアログが出た後、iOSのカレンダーアプリに予定が追加されました。
これは、ClaudeがiOSの「EventKit」というフレームワークを通じてカレンダーデータにアクセスしているためです。EventKitはAppleが提供するカレンダー・リマインダー操作用のAPIで、アプリが明示的にユーザーの許可を得た上でカレンダーの読み書きができる仕組みになっています。つまりClaudeアプリは、この仕組みを使ってiOSのシステムカレンダーと連携しています。許可確認が毎回入るのはそのためで、ユーザーの意図しない書き換えが起きない設計になっています。
予定の変更も自然言語で通った
続けて「12時からの移動の予定が13時からに変更になりそうなので13時からに変更して」と入力したところ、これも問題なく実行されました。
この動作の背景としては、Claudeがカレンダー上の既存の予定を検索・照合し、該当イベントを特定した上で時刻を書き換えるという処理を、自然言語の指示から自動的に解釈して行っていることになります。単純なコマンド入力ではなく、文脈を読んだ上でシステム操作に変換している点が、いわゆる従来の音声アシスタントとは異なるところです。
SiriやGoogleアシスタントもカレンダー操作は対応していますが、あちらは基本的にテンプレート的なコマンド構造に依存しています。一方、Claudeの場合は自然な文章をそのまま投げられる柔軟性があります。
ChatGPTとの比較
同じ操作をChatGPTのiOSアプリで試しましたが、カレンダーへの書き込みはできませんでした。ChatGPTアプリもiOSとの連携機能は持っていますが、2026年4月時点ではカレンダーの直接編集には対応していないようです。
一方でChatGPTは、2026年4月21日に「ChatGPT Images 2.0」を発表しました。新アーキテクチャ「gpt-image-2」を採用したモデルで、画像生成プロセスに推論機能(Thinking)とWeb検索を統合しています。生成前にモデルが計画を立てながら推論するという構造で、インフォグラフィック・図解・複数コマ構成の漫画など、レイアウトの正確さが求められる画像の生成精度が大幅に上がっています。日本語・韓国語・中国語などの非ラテン文字の描画品質も向上しており、画像内に日本語テキストを自然に組み込めるようになってきました。出力解像度は最大2K、アスペクト比も3:1から1:3まで対応しています。
これはかなり満足のいくアップデートで、この進化を受けてGeminiは解約しました。画像生成の用途ではChatGPTで十分という判断です。
現在の使い分けと今後の方針
現時点での自分のAI環境は、ChatGPTとClaudeの併用という形に落ち着いています。
ChatGPT:画像生成、広めの情報収集、長期間の使用履歴があるため文脈の蓄積がある Claude:論文要約、オープンデータ分析、コード生成、そしてカレンダー等のiOSシステム連携
今後試してみたいのは、ハーネスエンジニアリング(複数のAIエージェントを並列・直列に組み合わせて、複雑なタスクを自動処理させる手法)です。たとえばClaudeのMCP(Model Context Protocol)を使って、データ取得→分析→ドキュメント生成→カレンダーへのスケジュール登録、という一連の処理を自動化するといった応用が考えられます。ただし、このあたりはまだ自分の理解が追いついていない部分も多く、もう少し勉強が必要な段階です。
当面はChatGPTとClaudeを用途に応じて使い分けながら、徐々にできることを広げていく方針です。

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