読書会に参加: 大田ステファニー歓人『みどりいせき』を紹介 (2024 年 4 月 16 日)

雨だったり、曇りだったり。

大型客船が 2 隻も入港していたので。それを見に行ったり。午後は。

読書会

19 時から読書会。

今回で私の参加は4回目くらい?

去年の 11 月から参加し始めて。11 月、12 月、1 月。それで今月。なので、やっぱり 4 回目。

2ヶ月ということで、やや気合を入れて参加しました。いつも 10 人近く参加者がいるのですが、今回は3 人でしたね。

4 月なので。皆さんお仕事がお忙しいのでしょうか。

読書会の趣旨としては、紹介したい本を持ち寄り、本をプレゼン。その中で 1 冊。自分が読みたいと思った本を投票。それで、その中で、その日いちばん読まれたいと思った方を決定するみたいな。

ゆるビブリオバトルみたいな。

バトルの雰囲気はゼロなのですが。

割となんかみなさん自由に話してる。みたいな感じですね。

私もこの読書会、参加当初は、本1冊だけ持っていってたのですが。

割と参加者みなさん「何冊か持ってきてみました」形式で紹介しているので。

私も他の参加者さんに倣い「何冊か持ってきました」形式で参加することにしました。今回は。ただ、メインで紹介するのは1冊だけ。というのはルールみたいで。そのようなルールがあるかどうかわからないんですけれども。

何冊か持っていって、メインで紹介したいのはこの一冊みたいな。そういった感じで参加しました。

それで私が今回紹介したのは、メインで。1 冊。

大田ステファニー歓人『みどりいせき』ですね。

以下『みどりいせき』のネタバレ含みますので、お読みになる方は注意してください。

大田ステファニー歓人『みどりいせき』

私がこの『みどりいせき』を知ったきっかけは、大田ステファニー歓人の文学賞受賞の喜びポストが X で流れてきたからで。そのポストの分体が何とも言えないグルーヴ感というかヴァイブス感があって、それで一気に、そのポスト一文でファンになってしまったというか。

その後の受賞のスピーチもいい感じでしたし。

ただ、調べてみるとこの『みどりいせき』の内容、けっこうドラッグ・カルチャーに影響を受けてるようで。私はもうあまりそういうの関心ないというか。ドラッグ・カルチャーを知ったかぶってイキるような年齢でもないので。ちょっともしかして自分には小説、合わないのかな、と思ったのですが。ただこの大田のインタビューなんかを読んでみると、町田康と川上未映子に影響を受けているらしく。川上未映子は私はあまり知らないのですが。というかそもそも文学? あまり読まない方で。

ただ町田康は、けっこう大学生くらいまで好きで。読んでいたので、懐かしいな、と思い、やっぱり読んでみようと。

それで、読んだら読書会で必ず紹介しようと。

いうことで、大田の受賞喜びポストを見たのが去年の 11 月? くらい? だったか、それから、『みどりいせき』が発売されたのが、今年 2 月。で、読んでみまして。

めちゃくちゃ面白かったですね。

最初読み始め、100ページぐらいまで。物語が大きく動くまでは、大田の文学賞受賞喜びポストにあったような、文体のグルーヴ感があまり感じられず。あれ、やっぱり合わないかな。と思ったのですが。ただ物語が大きく動き始めてからは、やはり独特のグルーヴ感。本領発揮で、するすると読めてしまいましたね。

内容的には、高校生がイリーガルなバイトに巻き込まれていくみたいな。そういった内容なんですけど。それで、ドラッグカルチャーの影響を受けてて。

となるとけっこう若年層向けのエンタメ色の強い小説なのかな。と思いきや。しっかりていないじゃ独特の孤独感とか、社会における正義の相対性であるとか。そういったところも盛り込まれていて。しっかり考えさせられる部分もありました。

それから主人公たち主要登場人物がイリーガルな体験をしている描写では、かなり実験的な文体になっていて。そういった普通の小説にははないような表現方法もあってですね。文体の面の。そこも楽しめましたね。

さらに、物語構造的な楽しみというか。わかりやすくいうと伏線回収みたいな。そういったところも要素としてあるので、いや、ほんと、文体がどうしても若者言葉なので、そういったところで抵抗感のある人は多いと思うのですが。すごいですね、私としては完成度の高い小説だと思いましたね。

あとは中村明一『日本音楽の構造』とか、マルクス・ガブリエル『超越論的存在論』を紹介しました。

中小企業診断士の資格試験対策

読書会の後は勉強。中小企業診断士の資格試験対策ですね。

こちらも完全にスケジュール遅れ遅れです。遅れ遅れ。遅れまくってるので遅れ遅れと、遅れを2回言いました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました